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DMO-40 「激戦編 第4弾 終焉の呪文(ラスト・スペル)」 DM-30 「戦国編 第3弾 戦極魂(ウルトラ・デュエル)」から20種のカード再録。 テーマは「」。新能力「モノノケ・ソウル??」登場。 ストーリー ラスト・バトルが始まる! 主な登場人物 《誠狼剣者パーヴェリオン》 《極閃龍ムラマサ》 収録カード スーパーレア全5種 《極閃龍ムラマサ》 《誠狼剣者パーヴェリオン》 《覇城の鳳凰デュアル・アナポリス》 《終焉の魔弾バイオレンス・スペル》 《超焉の舘バイオレットフィズ・ホテル》 ベリーレア全5種 《光牙忍ファルコノスケ》 《蒼剣豪ルロ》 《恐怖の腐砦テラーズ・マンション》 《ボルザード・震電・ドラゴン》 《武王刀ゾーン・ブレイク》 レア全15種 《斬光忍アグラス》 《星狼杖ユリサキ》 《至宝 オール・イエス》 《》?? 《反射の浮城ミラー・キャッスル》 《蒼狼の始祖アマテラス》 《神滅悪魔ジャグラゲイト》 《クラッシュ・サークル》 《魔弾 ゴッド・ジェノサイダー》 《》?? 《》?? 《爆獣ダキテー・ドラグーン》 《》?? 《魔弾インスタント・フィアース》 《土隠龍ジライヤ》 アンコモン全15種 《堅城の精霊フォルグリア》 《天雷護聖バラシラテ》 《迅雷の精霊ホワイト・ヘヴン》 《アクア・ジーニア》 《》?? 《フォース・アゲイン》 《魔光ピアス・メーフィル》 《幻覚怪人ザーン・G》 《ヤミノカムスター》 《爆獣ゲラサド》 《覇刀ガスカレラ》 《バイオレンス・迅雷・ドラゴン》 《》?? 《増幅城ハッスル・ラッシュ》 《西南の超人》 コモン全20種 《》?? 《》?? 《幽玄武士オラシオン》 《予言者キビダンボーラー》 《》?? 《》?? 《ネンブツ・クリネッコ》 《コスモ・ポリタン》 《魔光騎士ボーンブレード》「修整案」あり 《》?? 《貴星虫イザハヤテ》 《邪扇 エアロ・フウゲツ》 《》?? 《》?? 《爆獣イナバ・ギーゼ》 《爆獣工師ピーカプ・フィリッパ》 《》?? 《》?? 《爆獣マチュー・スチュアート》 《魔弾 パンダフル・ライフ》 参考 激戦編?? エキスパンションリスト
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スカイウォッチ_ラストアレイ_旧ロシア 古代のアレイを起動させるコードを見つけ出し 太陽系中の失われたコロニーに接続しろ。 難易度レベル5 NORMAL 又はレベル8 HARD ファイアチーム1〜3人 協力
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スレイヴビースト ショコラ イクイップスペルカード 赤 (赤緑) "スレイブビースト ショコラ"は自分の場に一枚のみ存在できる。 0:自分のメインフェイズに使用する。 このカード以外に"スレイヴビースト"と名の付くカードが自分の場に存在する時、 このキャラクターを手札に戻し、 このカードを以下のキャラクターとして自分の空きフィールドに登場する。 この時、墓地のカードをランダムに2枚まで選びパワーカードとして置く。 "フォーマースレイヴビースト ショコラ"赤緑/2L3/5/3 モンスター/マジック ペナルティ[自分のデッキを2枚破棄する。このキャラクターを手札に戻す。] "フォーマースレイヴビースト ショコラ"は自分の場に一枚のみ存在できる。 0:【"フォーマースレイヴビースト マロン"一体】と【このキャラクター】を入れ替える。 1ターンに1回まで使用できる。 ES-00012 なっが -- Chocola (2011-03-21 06 41 14) 名前 コメント
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最後の輪講の導出を載せています。
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バタフライエフェクト クラッシュ バタフライエフェクト 君を救うため、ぼくは何度でも過去に戻る Ashton Kutcher .... Evan Treborn Melora Walters .... Andrea Treborn Amy Smart .... Kayleigh Miller Elden Henson .... Lenny Kagan William Lee Scott .... Tommy Miller <バタフライ・エフェクト>とは・・「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」=初期条件のわずかな違いが、将来の結果に大きな差を生み出す、という意味のカオス理論の一つ。 DVDで鑑賞。 生きているうちで誰もが思う、「あのころに戻れたら…あの時、こうしていれば…」 主人公は過去に戻り、出来事を少し変えてしまいます。 それによって主人公や周りの人々の人生は一変してしまいます。 まさにバタフライエフェクト。 まさに結末は「切ないハッピーエンド」 セル版のDVDにはディレクターズカット版がDisc2に収録されています。 本編とは違うエンディングにも注目です。 オススメ度★★★★☆ クラッシュ Karina Arroyave .... Elizabeth Dato Bakhtadze .... Lucien Sandra Bullock .... Jean Cabot Don Cheadle .... Det. Graham Waters Art Chudabala .... Ken Ho アメリカの社会問題であるず人種差別が中心となってこの映画は進行して行きます。 映画の中ではさまざまな人物が登場します。 警察官2人と、白人を険悪する黒人と、9.11テロ以降、自分の身に危険を感じて銃を購入したアラブ系でしょう。 彼らはいろいろな出来事や人物に出会い、考え方が変化して行きます。 後半になるにつれてますます目が離せなくなる作品です。 オススメ度★★★★☆
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トップ|基礎知識|会話|合体|調教|攻略|マップ|魔獣|魔法|アイテム|その他 オート戦闘と作戦 戦闘中にオートコマンドを選択するとオート戦闘になります。オート戦闘でのパーティキャラクターの行動は、さくせんコマンドで設定しておいた行動になります。 こうげき キャラクターの行動は、武器での攻撃だけになります。レベルが高くなって、敵が弱くなってきたら全員をこの設定にして戦うと、MPのせつやくができます。 まかせる キャラクターが本来持っている特徴によって自動的に行動を決定します。新しい仲魔ができた時など、この設定にしておくと、意外な行動をしてくれることがあります。 マニュアル オート戦闘の時でも、この設定がしてあるキャラクターだけは、コマンドで行動を決めることができます。パーティの中でこのキャラクターによってコマンド入力したい時には、この設定を行ってください。 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (SFC-operations.png) 【出典】 株式会社アトラス.「オート戦闘と作戦」.『ラストバイブルⅢ 取扱説明書』.株式会社アトラス.1995,p.26 上へ
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前ページラスト・レイヴン×ゼロ 懐かしい夢を見た。 そう、あれは特攻兵器が空を覆いつくす前の、自分がまだただの少女だった時だ。 私には親はいなかった。あの情勢では親や兄弟を失うなど別にどこにでもある話だったし、 それに私にはたった一人の姉さんがいた。 姉さんは、腕利きのレイヴンだった。私はそのことを責めはしていなかったが…いつも危 険な任務を受ける姉さんをいつも心配していたし、その一方で誇りにも思っていた。 あまり二人きりになることはなかった。「お前は家を守ってくれ」それが姉さんとの約束だ ったからだ。 そして、たまに二人で食事をする。わずかな時間だが、本当に楽しかった。 そう、それはもう戻ることのない記憶。戻ることの出来ない、過去の思い出。 窓から差し込む朝日と、鳥のさえずりに彼女が目を覚ましてみると…そこは見慣れたACの コックピットではなく、白い天井だった。 「…まだあんな夢を見るのか、自分は」 とっくの昔に決別していたはずなのに…ところどころ痛む身体に負担がかからないように、 ゆっくりと上体を起こしてみる。自分の体はベッドに寝かされていた。周りを見渡してみ ると、木でできた棚に薬品がおかれており、それがいくつか並んでいる。タオルのかかっ た仕切りと、大きな鏡。全体的に白で統一された部屋の状況からして、どうやら医務室の ようだ。此処で寝ている自分しか部屋にはいないため、確認の仕様がないが。 ぼんやりした頭を覚ますため近くにあった濡れタオルで顔を拭く―――冷えた水が肌に当 たって心地よかった。 さて、彼女がここに来る前までの記憶をさかのぼれば、始まりであり、終わりでもあるアライアンスとバーテックスの対立が引き分けで終わったときだった。 ジナイーダはジャック・Oの依頼―――サークシティ地下にある、二度にわたり大破壊を 生み出した元凶であるインターネサインに向かい、それを破壊してほしい―――という依 頼を受けたのである。 インターネサインに急行し、無事に依頼を達成させた彼女は、オペレーターの情報により 最下層で活動していた同じ依頼を受けたレイヴンが「あの男」だと知るや、戦いを――― ―言いがかりもいいところだが、対決した。結果は、激しい戦いでファシネイターは大破。 爆発する前も彼女は戦闘で自分は左目をやられ、数箇所の骨も折れていた。それ以前に全 身に傷を受けて、出血多量で意識も朦朧としていた。 そして、ファシネイターはゆっくりと力を失い――――。 「…爆発は確認していない。あの後、目の前に光が見え、そこで意識を失ったわけだ…も しかすると、私は助けられたのか?」 何を馬鹿な、あの空間から助け出せる奴がいるというのか。だが、実際に自分は此処にい る。天国ではなさそうだし、そもそもジナイーダはそんな存在を信じるほど宗教家でもな い。あるとすれば地獄だけだろう。 視線を落とすと、見えるのは白いベッドと自分の傷を覆う包帯。普段着を兼ねたダークブ ルーのコートを兼ねたパイロットスーツは脱がされ、いかにも病人らしい白い着衣となっ ていた。ここへ来る途中で脱がされたのだろうか。まあ、怪我人の治療には邪魔だったの に加えてあんなにぼろぼろだったのだから、仕方がない。服から見える肌にはあちこちに 包帯が巻かれているが、なにか薬品を盛られたような跡はないようだ。 ふと、左目の部分をなぞる。破片が突き刺さっていたはずの左目は、今は視力こそまだ完 全ではないがあの状態から考えればほぼ完治しているといってもいい。 「傷が、消えている?馬鹿な、あれほど深々と刺さっていたというのに」 気が付いてみれば、手足およびに肋骨の骨折も、出血多量による貧血も起こっていない。 体は健康そのものだ。いくらなんでもこれはありえない。確かに強化人間の治癒力は常人 に比べるとはるかに高いが、骨折は薬品による治療と数日間の安静が必要であるし、眼球 の怪我は手術を要するほどひどかったはずだ。もしや自分は何日間も眠っていたのか? ジナイーダが深い思考の波に沈んでいた、その時だった。いきなり部屋のドアが開き、中 からいかにも「メイドです!」と全身で表現した黒髪の少女が入ってきたのである。こち らを見て驚いていたあたり、まだ眠っていると思ったからだろう。ノックをしなかったの もそのためだ。 ジナイーダは思わず舌打ちをした。しまった、此処がどこかは知らないが医療設備がある のだ。少なくとも人はいるはずだ…。だが気配に気が付かなかった。寝すぎだ、このふぬ けが!と心の中で自分を叱咤する。 すぐさま臨戦態勢を取る。ジナイーダにとってはここの住人は自分を拉致した「第三者」 だ。目の前の女がメイド服を着ていようが。いつもスーツに備え付けてあるリボルバーに 手を伸ばす…が、服を脱がされているために、手持ちはほとんどない。 「あ、あの…私はここで使用人をしています平民のシエスタ…きゃあっ!」 おどおどしながらも律儀に挨拶をしようとしたシエスタだが、相手が悪かった。ジナイー ダは床を蹴りシエスタとの距離をつめると一気に床に押し倒し、咄嗟に手に取ったタオル を首に巻きつけ、力をこめる。少々呼吸が苦しくなる程度に。 「――――――!!」 一陣の黒い風が舞ったかと思うと、いきなり首を絞められた、それしかわからなかった。 シエスタは驚きと死の恐怖でピクリとも動くことが出来ない。 「いいか、私が言えといったこと以外喋るな。破ればこの首をヘシ折るぞ」 シエスタは―――うなずくことも出来なかった。 さて、部屋の中で命をかけた(片方の思い込みによる)やり取りが行われていた頃、コル ベールがその部屋に向かって歩いていた。手にはジナイーダの服を持っている。 彼がジナイーダの医務室に向かっているのは、オスマンが彼女を連れてこいと命令したた めである。 はっきりいって、今回の出来事は長いときを過ごしたオールド・オスマンですら体験した ことのないものだった。ヴァリエール家の3女、落ちこぼれと言われている少女が使い魔 を二体、その片方は人間、もう片方はゴーレム。という内容だ。こんな召還など古今東西 前例がない。特に、コルベールの話ではゴーレムは非常に高い技術力をもってして生まれ たものらしい。 オスマンはこの状況に対し、一緒に召還された平民に事情を聞いてからでも遅くはない、 と判断した。そこで、コルベールにその平民の様子を見て来いとの仰せが来たのだ。 コルベールとしては先にルイズの進級を優先させたいところであったが、オスマンが問答 無用で、「二人を呼び出してからじゃ!」などと命令したため、もうそろそろ起きたであろ う彼女が眠っている医務室へと向かったのであった。 そのついでに、召還した少女の服を持ってきた。治療した際何か分かるかもしれないと持 って帰っていろいろ調べてみたが服の材質から内部に仕込んであった刃物や銃器にいたる まで全く解明できなかった。 「あの少女は一体?」 コルベールは眠っているであろう少女に警戒しつつ医務室の扉を開けた。 そこにいたのは、ほぼ下着姿のジナイーダと、彼女にタオルで首を絞められて青い顔をし て涙目でいるシエスタ、もれなくスカートがめくれ上がれ下着が丸見えという状態の、二 人がいました。 こちらを見る二人。助けてくれ、と涙目で訴えているシエスタ。新たな敵の発見に、警戒 するジナイーダ。 「は」とコルベールは声を上げるまもなく、彼は優先して排除する敵として認識したジナ イーダに顔面回し蹴りをくらったのであった。 ラスト・レイヴン×ゼロ 第二話 塔の学生寮で、ルイズは自室で激怒していた。 せっかくサモン・サーバントで見事なゴーレムを召還したかと思ったら、変な平民まで現 れて、その結果、コントラクト・サーバントがお流れになってしまった。先生も儀式の結 果は留意として、その平民が目を覚ますまでお流れになってしまった。自分は何も出来な いでいて、そのまま結局帰る羽目になってしまった。 あの後は散々だった。隣の部屋の宿敵にはからかわれるし、今日廊下ですれ違った他の生 徒たちには 「何嫌なもの見せてくれたんだ!ゼロのルイズ!」 と、馬鹿にされたのだ。自分はあんたらよりも凄い使い魔を召還したというのに! この時ルイズに見えていたのは、大事なのはあのゴーレムと魔法の成功、そして使い魔の 儀式のみ。あの平民がどうなろうと知ったことではなかったし、それがトリスティンでは 普通のことであったからだ。 さて、自室で一日中うんぬん唸っていたルイズ。そこに部屋のドアがノックされる。いら いらしながら相手が誰か尋ねてみると、やってきたのはオスマンの秘書のロングビルだっ た。あわててドアを開けて用件を尋ねる。 「ミス・ヴァリエール。あなたの召還したゴーレムと平民の件について、オールド・オス マンがあなたに話があるそうです」 ――――来た! ルイズは内心小躍りしながら、表面上は平静を装いつつ「はい、わかりました」と答える。 急いでマントを手に取るとオスマンのところへ向かうロングビルの後をついていく。 廊下を歩きながら、ルイズは胸が高鳴っているのを感じた。ああ、長かった。生まれてか らずっと魔法が使えない貴族、ということで散々言われてきたが、それも今日で終わりだ。 あのゴーレムを使い魔に出来る。そうすれば自分は「ゼロ」ではなくなる! オスマンの部屋は塔の最上階近く、宝物庫の上にある。長い階段を上り終えると、いかに も豪勢な扉が目に入った。オスマンの部屋の扉だ。 「オールド・オスマン。ミス・ヴァリエールをつれてきました」 「ああ、入ってくれ」 扉を開けて、中に入る。豪勢な室内にいたのは、机でお気に入りの水パイプをふかしなが ら座っているオスマン。その傍らにいるハゲ教師コルベール(なぜか顔面が赤く腫れてい る。なぜだ?)。そして――― 「お前が私を呼び出したヴァリエールか」 紺色のコートを着た、あの平民――――召還した少女が、こちらを睨んでいた。 「…異世界か、とてもではないが信じられんな」 空には二つの月が昇り、生徒たちどころか教師ですら寝ているような時間であったが、オ スマンの部屋の住人はまだまだ元気である。 その中の一人であるジナイーダは、オスマンの話を一通り聞いて、先ほどからの自分の憶 測が現実のものとなりつつあり―――それと共に頭痛がいっそうひどくなるのを感じてい た。 ちなみにこの部屋いるのは机に座るオールド・オスマンと顔を腫らしたコルベール、ジナ イーダの隣に不機嫌そうにしているルイズである。 退室してもいいとオスマンにいわれたロングビルも此処に残った。理由は彼女も土のメイ ジとして、ジナイーダのACに興味があるからだそうだ。 彼らからの情報では、ここはハルケギニア。地理的に言うと欧州のような大陸だ。その仲 でハルケギニアは三国に分かれており、ガリア、ゲルマニア、トリスティンが事実上支配 している(ハルケギニアはその中では小国らしい)。 住人は貴族と平民の二つ。基本的に貴族とは魔法が使える連中のことで、通常はメイジ、 と呼ばれる。使えない残りの連中を平民という。 他には、東方の砂漠にいるエルフ。およびあちこちにいる翼人といった「亜人」がいるら しい。先住魔法という独特の魔法を使うそうだ。ちなみに違いは、杖を使うか自然の精霊 と契約するかだそうだ。ジナイーダは半信半疑で聞いていたが。 話を戻そう。ジナイーダはトリスティン魔法学校の使い魔召還の儀式において彼女の愛機 と共に召還された。そこのピンク少女、ルイズによって。彼らメイジにとって、サモン・ サーバントはこの世界を作った始祖ブリミルによる神聖な儀式のため、呼ばれた使い魔と は必ず契約しなければならない。ということだ。 だが、これは通常の場合。あの時はゴーレムと共にジナイーダも呼び出された。しかし、 彼女が重症を負っていたためにコルベールは治療を優先。ルイズはさっさとゴーレム…フ ァシネイターと契約したかったらしいが、同時に二つの使い魔が召還され、さらに片方が 人間ということもあり、私の回復を待って話し合いをしよう。という結論になったそうだ。 「それは、我々にとっても同じです。メイジがおらずに生活が出来て、さらにあんなゴー レムが多数いる世界など信じられませんな」 コルベールらにしても、メイジの手を借りずに生活したり建物を建造したりACを運用する など考えもできない。 技術が魔法に固執しているハルケギニアでは生活器具を貴族が制作・加工し、それを平民 が使って食料を生産し、供給するのが普通だ。同時に貴族の力がその国の軍事力であるた め、貴族中心の世界といってもいい。ジナイーダのいた「平民のみが生活する世界」とは、 次元が違うようだ ACを使うジナイーダがメイジではなく平民であることも、彼らを驚かせた。もっともこの 世界がメイジ有利に働くと知ったならば彼女は自分をメイジで押し通すつもりでいたが、 その前に「魔法?そんなもの使えるはずがないだろう」と世界観の違いからうっかり喋っ てしまったためばれてしまっていたのである。彼女は始終これを後悔していた。 ちなみに余計なこと…自分が強化人間であることは伏せておく。無駄に相手に情報を渡す つもりはさらさらない。それに、特攻兵器のことを話したところで彼らにはわからないで あろうから黙っていた。 技術屋として興味があるため、さらに質問をしようとするコルベールをオスマンが手で制 する。 「ま、別世界から来たんじゃからお互いの認識の違いもあるじゃろ。自己紹介はここまで にして、使い魔契約の件について話がしたいんじゃが」 その言葉に今までうつむいていたルイズははっと顔を上げる。なんかややこしい話が続い ていたが、自分が此処に来たのはそのためでもあるのだ。 ジナイーダははっきり言って使い魔など言語道断であった。レイヴンとは何者にも属さず、 何者にも縛られずに、自由に生きる傭兵であり―――彼女も、そのレイヴンだからだ。自 由を失った時点でそれは死を意味する。それを、無理やり召還して一生を共にする?ブリ ミルの神聖な儀式?貴族様からみれば聞こえは良いがこれはれっきとした誘拐だ。 さらに、もし使い魔となればこのさっきから敵意を向けているルイズが主人となるという ことである。話ではどうやら貴族の中でも高貴な一族の末女だそうだがこんな奴に従えば 何をされるかわかったものではない。これならキサラギのAMIDAの飼育係になったほう がまだいいほうではないか! しかし…断るには問題もあった。外にいる連中の実力がわからない以上、安易に活動する のはためらわれる。前の世界でも経験していた傭兵家業をすればいい、と思っていたがフ ァシネイターが相手の手に渡っているのが非常に痛かった。自分が強化人間であるとはい え…魔法を使うメイジの実力を過小評価することは死に至る。おまけに戦力となりそうな ものはACを除けばほとんどない。 さらに、衣食住の問題もある。部屋の問題は別にない、食事もあちらでのサバイバル経験 が生かされるではあろうが、地理条件が全くわからないうえ、外にはモンスターとやらが いると考えれば、うかつな行動はとるべきではない。前の世界では自分はすでに死んでい る。とはいえ生きるのを放棄したわけではない。 学園側、主にオスマンとコルベールも、彼女をできれば使い魔にしたがっていた。だが、 コルベールが技術屋としてファシネイターに興味を持っていたため、ゴーレムが使い魔に なったら一人になってしまうジナイーダに同情したため、そしてルイズの進級のために使 い魔となる事を望んでいたことに対し、オスマンは放って置いたら平民がゴーレム、それ も強力なのを操ったら貴族の秩序を乱しかねないと考えたからだ。王宮に知れたらそれこ そ戦争好きの暇をもて余した連中が何が何でも捕まえようとするだろう。 その点、ここで保護すれば、トリスティンの貴族であるヴァリエール家の使い魔として保 護できる。手を出そうにも此処はトリスティン有数の学園だ。無理にでも行動を起こそう ならそれはこの国の皇女とオスマン、そしてヴァリエール家を敵に回すことになる。 あ、そういえばこの少女の次女だったかな、確かアカデミーに所属していたような…と新 たな問題を思い出しそうになったが、これ以上問題を掘り起こすのはやめようと結論付け た。ま、あとでどうにかなるじゃろ。 一番の問題であったのは、胡散臭そうな目でジナイーダを見ていたルイズだった。普段の 現状から他の二人に比べて格段に平民ということを見下している彼女は、この女の喋るこ とを頭から否定していた。 しかし、一人ならどうにか丸め込んでやるものの(本人はそう思っている)、目の前にいる は教師と学園長である。二人ともこの平民に同情しているみたいだ。そんな女など放って おけばいいものを! そのゴーレム…ファシネイターだっけ?と契約できれば御の字であるが、それをこの平民 が許すはずがない。オスマンもコルベールも平民を使い魔にする方向で動いている。これ を否定するものなら自分は進級できなくなってしまう。 最終的には ゴーレムを持つ平民を使い魔にする→ゴーレムを好きなように使える→ゴーレムも使い 魔! と自分を無理やり納得させた。そうでもしなければやっていけない! 結局、ジナイーダがルイズの使い魔になることになってしまった。最も、ジナイーダは情 報を得るための時間を稼ぐための寝床さえ確保できれば、こんな理不尽な契約など反故に するつもりでいたが。 「それでは、コントラクト・サーバントをしてください。」 「コントラクト・サーバント?」 何だそれは?書類上の手続きで終わりではないのか? ジナイーダは、ここが自分のいた世界ではなく、ファンタジーであるということを認識し ていたが、まだよく理解できていなかった。それが、この後の悲劇を生み出すこととなる。 少し混乱していると、ルイズがつかつかとこちらに近づいてきた。ジナイーダのほうが圧 倒的に背が高いため、上目遣いで見ている。 「頭、下げなさいよ」 ぼそり、とルイズがつぶやく。頭に?マークを浮かべながら顔が届く程度まで下げる。 と、ルイズが目の前に顔を近づけた。 「…感謝しなさいよね。本当は貴族とこんなことするなんて、一生ないんだから。」 なぜか顔をしかめている…ルイズは、なにやら呪文を唱えると、いきなり顔を、もっと近 づけて――――― 唇を、重ねた。 しばらく、沈黙が続く。 パァン!と軽快な音が響いた。ジナイーダが離れたルイズの頬を叩いたのだ。本気を出し ていない女でもレイヴン、強化人間。叩かれたルイズは回転しつつ床に倒れこんだ。 「―――――い、痛い!何すんのよ!」 「……契約のためとはいえ、いきなりキスをするとはいい度胸だ。お前は私の話を聞いて いなかったのか?」 すさまじい形相でルイズを睨みつけるジナイーダ。微妙に涙目である。いくらレイヴンと いえども、やはり乙女。せっかくのファーストキスを取られたのは微妙にショックだった。 むしろグーで殴らなかっただけでも感謝するべきだ。 対する床に倒れたルイズ。こっちはもっと涙目である。はたかれたという心への衝撃もあ るし、しかもむちゃくちゃ痛い。 「もう、なんであんたみたいなやつが私の使い魔なのよ!もう、知らない。知らない!」 先ほどの平手打ちで我慢が限界に着たのか、ルイズは勢いをつけて扉を開くと、大またで 自分の部屋へずんずんと進んでいる。背後からすさまじいオーラがにじみ出ている。 「どれどれ、儀式はうまくいきましたな、少しお手を拝見…う!?」 いきなり、そう突然に、コルベールはジナイーダに首をつかまれた。成人男性の体重など ものともせず、少女がそのままゆっくりと上へ上げていく。 「……どうやら貴様はレディーへの対応も知らないようだな?私が平民だからか?話を聞 いてないなら、今此処でわからせてやる」 ぐっ、と首に力が入る。頚動脈を押さえ、呼吸できないようにしているあたり、シエスタ のときより本気だ。というか、このまま殺すつもりだ。 ああ、すんごい怒ってます。視線で人を殺せます。でも、なんでこんな目にあうんでしょ うか?私なにかしましたかー!? さすがコルベール。どの平行世界でも勝手に呼ばれた人々に召還を進めた男であり、本当 に空気の読めない男であった。 助けてくれ、とコルベールが部屋にいる二人に視線を向ける。 オスマンは召還の担当はコルベールなんだから、わしゃ何も知らんぞい。すべてはお前の 責任じゃ。という顔で鼻毛を取っていた。責任転嫁である。 ロングビルは、残念ながら女であった。冷たい目で、むしろコルベールを少し敵意を含ん だ目で見つめている。すべての女性を代表して貴様を許さない!と言っているような顔で。 あ、はげ頭が真っ白になってきた。 「…ふん。二度目はないと思え」 顔が真っ白になってきたあたりで、ようやく気が済んだのか、ジナイーダはコルベールの 首から手を離した。 どさりと身体が崩れ落ち、咳き込むコルベール。それを生ごみを見るような目で見つめる ジナイーダ、いやもう一人いる。 机の上では相変わらずオスマンが鼻毛――― 「ふむ、かわったルーンじゃの。どれどれ」 オスマンが、勝手にルーンを確認しスケッチしていた。オールド・オスマン!それは私の 役割ですぞ! 「これに強制力はあるのか?」 「ン…普通なら精神的服従を促す効果があるんじゃが、お前さんのような「自我」が強い 者や高等な使い魔にはルーンの力が働かんのよ。今日の生徒にもドラゴンを召還した生徒 がおったが、彼女は実力で使い魔を従えておったしの。現に、お前さんは今までどおりの ようじゃしな」 重要なことだが、オスマンはジナイーダに強制力が働かないと思っていたらしく、言わな かったようだ。ルイズは逆に考えていたが。結果的にオスマンの作戦勝ちである。 「…なるべく前者のほうでありたいものだ」 あんな小娘が私よりも実力が上など…考えたくもない。これでもレイヴンとして最後まで 生き残ったほうなのだから。それなりの実力は持っているつもりである。 床では、コルベールがまだうめいていた。しかし誰も助けるものはいなかった。 騒動が終わった後、ルイズはというともうはるか向こうに行ってしまっていた。後を追お うとした帰り際、オスマンはジナイーダを呼び止めた。今度は何だと彼女が振り返ると、 オスマンは笑顔でこう答えた。 「しかし、ミス・ジナイーダ。君は本当にいい尻をしとるのお。そんな味気ないパンティ ーでは勿体ない。黒を履けばいいと思うんじゃが」 ………………………………… 「ご忠告どうも、オールド・オスマン。これからの参考にさせていただく」 ジナイーダは信じられないスピードでオスマンに接近、顔面にドロップキックを食らわせ た。直撃をうけたオスマンは吹っ飛び、窓ガラスに激突。血だらけの屍と化した。 このジジイ、さっきまでの雰囲気はどうした!ちょっとは自重しろ! By ロングビル 今日最後の仕事をし終えたジナイーダはまさかあの白鼠が手先だったとは…今後は注意す べきだな、と舌打ちしながらルイズの後を追っていった。 だが、どうやってズボンの中を覗くことが出来たのか?それは、オスマンの使い魔のみが 知っている。 夜は、まだまだ終わらない。 前ページラスト・レイヴン×ゼロ
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長門ふたり 第七章 ラストバトル 涼宮さんが僕を『好きになる』という珍事が終息してから数週間後の日曜日、 長門さんは僕達を呼び出した。「僕達」というのはいうまでもなく、涼宮さんを 除く、SOS団の面々である。思えば、長門さんがふたりになってから、既に数ヵ月が 経過していた。いろいろなことがあった。世界の改変、彼の二重化、未来からの刺客と 情報統合思念体が放った暗殺者。最初はあまりにも異常と思えた長門さんが二人いると 言う状況にも、僕等は何時の間にかなれてしまい、あたりまえに感じるようにさえ、 なり始めていた。もともと、長門さんは人間ではないのだし、これが涼宮さんが二人とか、 朝比奈さんが二人、とかいうことになるとなかなかきびしかったかもしれないが、 長門さんだとそれなりに許されてしまう。人間とはいい加減と言えばいい加減なものだ。 今回の呼び出しもまた、何かの「事件」の発端であることは間違いないだろうけど、 しかし、それはそれ、これはこれだ。もはや、僕達は長門さんが一人になって欲しい (つまり、どっちかの長門さんがいなくなって欲しい)とさえ、 切実には思わなくなり始めていた。 だから、呼び出されてもそれはそれほど不安だったわけではなかったが、 ただ、集合場所が気になった。 マンションではなく、いつもの喫茶店だったのだ。これは長門さんのうちどちらか 一人しか来ないことをほぼ確実に意味していた。なぜ、一人だけ? なぜ、喫茶店で?嫌な予感がした。 喫茶店に着くと、そんな心配はおくびにも出さずに、 僕は作り笑いを浮かべながら席についた。 既に僕以外は皆集合していた。最後について場の雰囲気に合わせるといういつもの目論見はとりあえず、首尾よく開始されたわけだ。 僕の前に彼、横は朝比奈さん、彼のとなりに長門さんAが座った。「で、長門、なんのようだ?」 「緊急事態」 「えー、それってなんなんですかー」 「今まで、わたしはみんなに嘘を言っていた。今から本当のことを言う」 「長門、何言ってるんだ?」 「私が世界を改変して自分を変えたとき(わたしが二人になるまえに起きた、 最初の改変の時のことを言っている)、 わたしは、蓄積したエラーが、世界を改変させた、 と言った。前から解っていたが、対処できなかったとも。あれはみな、嘘。 わたしは実際には自分からエラーを切り離し、消去することに成功していた。 問題は、消去されたエラーが別人格として甦り、本体のわたしを倒したこと」 「何、いってるんだ長門?」 「あなたが改変世界でであった長門有希は私ではない。 あなたが刺されたとき、朝倉涼子を呼び出したのもわたしではない。 あなたが、校門の前で、改変直後に装置をつきつけたのもわたしではない。 改変世界にわたしはいかなる意味でも存在していなかった。 全て、わたしの切り離されたエラーのしわざ」 「しかし、長門さん、そのようなことはいまいまでも一度も...」 「嘘をついていた。他に選択肢はなかった。今、わたしがふたりいるのもそのせい」 「じゃあ、どっちかひとりはエラーからできた長門さんなんですかー」 「そうではない。『あれ』が復活するとき、わたしはその復活を止める力が無かった。 できたことは再度エラーを取り込んで自己を二重化し、 エラーの効果を薄めることだけ。 だから、いままではエラーは別人格を持つことが無く、致命的な闘争は起きなかった。 でも、それももう、限界。エラーはもう一人のわたしに再集中し、 もう一体を完全に支配した。あれはもうすぐ行動を起こすはず」 僕は頭がパニックになった。一度も聞いたことがない衝撃の真実。 世界改変をおこなったのは長門さんではなく、 エラーそのものだったとは。そして、それが今また、 具現化しつつある。が、彼は落ち着き払っていた。 「で、長門、そいつは何をやらかすんだ」 「それは不明。再度、世界を改変するかも知れない」 「止められないのか?」 「不可能ではない。その場合、我々が二人とも消滅する可能性がある」 「なんだって、やめろよ、長門。そこまで自分を犠牲にすることはないぞ」 「他に方法がない」 「じゃあ、なぜ僕達をここに呼んだのですか?」 「お別れを言うため」 既に朝比奈さんは涙をぼろぼろ流して泣き始めていた。さすがの彼も 顔面蒼白だ。僕は作り笑いをあいかわらずうかべてはいたが、 まったくひきつっていなかったという自信はもはやなかった。 「そんなこというな、長門。俺はいったはずだ。おまえがいなくなることなど 許さないと」 「これは情報統合思念体の問題ではない。わたしの二重化が情報統合思念体 のミスにより生じた、というのも嘘」 場を沈黙が覆った。僕は聞いてみた。 「で、長門さん、『あれ』の目的は何ですか?」 長門さんは答えなかった、代わりにじっと、彼の目をみつめた。 「いってみろよ、長門。なぜ、答えない?」 長門さんは答えた。 「あなたを手に入れること」 彼が息を飲むのが聞こえた。 「あれは、あなたの周囲に涼宮ハルヒがいない世界を作りたい。 あれは、あなたの周囲に朝比奈みくるのいない世界を作りたい。 あれはあなたがあれだけのことを想い、あれの想いどおりにあなたが 動く世界が欲しい」 彼の顔は今や紙の様にまっしろだった。 「長門」 「何?」 「俺が改変世界であった、泣いたり笑ったりする長門は、俺のことを恨んでいたのか?」 「....。」 「俺が、あの長門じゃなく、この長門を選択したことを恨んでいたか?」 「あなたの責任ではない」 「俺は、あのとき、最初におまえが世界改変をしたとき、てっきり、おまえを元に 戻すために東奔西走しているのだと思っていた。だが、違ったんだな。 俺は知らないうちに、二人いるうちの一人を選んでいたんだ。 人間的な喜怒哀楽を兼ね備えた長門じゃなく、無表情で無機的なこの長門の方をな」 「あなたは悪くない。あなたは何も知らされていなかった。全て、私の責任」 「長門、正直言うと、俺はずっと、あの改変世界でであった、喜怒哀楽のある長門が どうなったのか気になっていたんだ。おまえが仕組んでくれた脱出プログラムを 俺が起動した後、あの世界がどうなって、あの長門はどうなったのかってな。 だから、これは俺の問題なんだ。長門、もう一人の長門に会わせてくれ。 俺は責任があるんだ」 長門さんの答えはこうだった。 「それはだめ。わたしはいったはず。他のヒューマノイドインターフェイスが あなたを襲うようなことはわたしがさせない、と」 僕が覚えているのはそこまでだった。 気がつくと、僕等3人は仲良く、 くだんの喫茶店の椅子で眠っていた。僕は彼に起こされたのだった。 「おい、古泉」 「あ、長門さんは?」 「わからん。気づいたらいなかった」 「今、何時ですか? 彼は時計を見た。 「まずいな。1時間以上たっているぞ」 「行きましょう」 「そうだな」 「朝比奈さんは?」 「このままにしておこう。連れていっても気の毒なだけだ」 「そうですね」 僕と彼は喫茶店を飛び出すと長門さんのマンションに向かった。 マンションに着くと、彼はキーパッドを叩いて長門さんを呼び出した。 返事は無い。 「くそ!」 扉をこぶしで叩く彼。 「こんなときに!」 「ちょっとどいて頂けますか?」 僕は彼に変わってキーパッドに向かうと暗証番号を打ち込んだ。 マンションのドアは音もなく開いた。 「おまえ、なんで」 「『機関』の実力をなめてもらっては困りますね。これくらい朝飯前です」 「いそごう」 僕と彼はエレベーターに乗ると、長門さんの部屋に向かった。 「長門、長門、ここを開けろ!」 激しくドアを叩く彼。当然のごとく、何の返事もない。 「くそ!」 彼はドアを体当りで破壊しようとした。 「ここには長門さん達はいません」 「何、じゃあどこに?」 「というより、この時空間にはいない、といべきでしょうね」 「じゃあ、閉鎖空間か?」 「その様なものですね」 「入れるのか?」 「やってみることは」 「行こう!」 驚いたことに彼は自分の方から僕の手を握って来た。 「どうした、何を待ってる?」 「中に入っても戻って来られるとは限りません。 また、僕の超能力(ちから)が向こうで有効かどうかも不明です」 「だからなんだ?」 「平たく言うと生きて戻って来られないかも知れません」 「構わない」 僕は躊躇した。僕は彼よりはずっと、自分の生命に執着がある。 「古泉、よく考えろ。おまえの使命は、究極的にはこの世界の改変をふせぐことだろう。 もし、エラーが実体化した長門が勝ち残ったらどうなるんだ?あれは 確実に世界を再改変するぞ。それでもいいのか?」 「ですが、我々が行ったところでどうなるものでも」 「なるさ。『あれ』の目的は俺なんだ。俺なら事態を収束できる」 彼はじっと僕の目を見た。手を握る力をぐっと込めて来た。 「信じて、いいんですか?」 「ああ。信じろ」 正直言って、僕は誰かを信じて自分の命を預けるって柄じゃあない。 が、合理的に考えて、今、僕等がここにとどまり、「あれ」が勝利したら、 どっちにしろこの「僕」はいなくなるわけだ。だったら、ここに留まるのも 同じ様に危険だ。 「解りました。信じましょう。目をつぶってください」 僕は目を閉じた彼を連れて、長門さん達がいる時空に足を 踏み入れた。途端に襲って来る衝撃波。 「うわっ」 僕と彼は激しく飛ばされると嫌というほど床に体を打ち付けた。 「!」 息が詰まった。が、彼は果敢にも立ち上がるとこう叫んだ。 「長門、待て、やめろ、ちょっと聞いてくれ」 ふとみると、二人の長門さんがねじくれた混沌とした時空の中で 向かい合って立っていた。二人の体には無数の槍が突き刺さり、 体からは滝の様に出血していた。正に死闘。 「あなたはきてはいけないと言ったはず」 「そうはいかない、長門。どっちがどっちだ。本当ことを言え」 僕は思った。長門さん達が本当のことを言うわけは無い、と。 が、僕は間違っていた。一方の長門さんが言った。 「わたしが本物。彼女がエラー」 もう一人の長門さんはじっと彼をみたまま、否定しなかった。 彼は、エラー長門に歩み寄ると話始めた。 「長門、俺を覚えているのか?」 「覚えている」 「俺に入部届けを渡したことを覚えているか」 「勿論」 「あのあと、おまえはどうなったんだ?俺がプログラムを起動した後」 「何も起きはしない。あの後のわたしは存在しない。プログラムを起動したとき、 世界の改変は終了した」 「そうか。済まなかった。おまえがおまえじゃないと俺はあの時は 知らなかったんだ」 「仕方がないこと」 「長門、こんなことはやめてくれないか。 俺のために世界を変えたりするのもやめてくれ」 「それはできない。わたしはあなたが欲しい。 あなたといたい。わたしを作ったのは『長門有希』のあなたへの想い」 本物の長門さんが言った。 「『それ』と会話してはいけない。『それ』は忌まわしいもの。 捨てられたもの」 『それ』は答えた。 「彼女こそ偽善者。自分の中の想いを直視できずに切り捨てて わたしをつくり出した。わたしこそ、彼女の本心。あなたが欲しい」 「これ以上、話し合っても無駄。やはりあなたを消去する」 「望むところ」 二人の長門さんはまた身構えた。 「待て、ちょっと待て、長門」 そういうと彼は、『それ』に向かってこう言い放った。 「いいよ。俺をとっていけ。俺はおまえのもんだ」 「待ってください、あなたは自分の言っていることが解ってるんですか?」 「おまえは黙ってろ、古泉!」 何を考えているんだ、彼は。 「長門、良く聞け。あの時は二者択一だったし、どっちが『本物』かは 明らかだった。だから、な、長門、あのときはあっちでのおまえを選択するっていう 選択肢はありえなかったんだ。そのために世界を改変させたままにはしておけない」 『それ』は彼をじっと見た。 「だかな、長門、今は違う。違うってことを俺は学んだんだ。 また、俺を二人作れよ。この前みたいに。で、一人を連れていけ」 「正気ですか?あなたは自分の言っていることがわかってない」 「わかってるさ。なぜ、いけない?俺は別に改変された世界の長門が 嫌いだったわけじゃない。更に言うならな、古泉、ハルヒとくっついてる あっちの世界のおまえも嫌いじゃなかった。 こっちにいるおまえみたいに複雑な人生を生きているわけじゃないからな、 あっちのおまえは。もっとまっすぐだったよ」 「しかし....」 「冷静に考えろ、古泉。俺は死ぬわけじゃない。 こっちにはこっちの俺が残るんだ。もうひとりの俺はあっちで生きる。 あっちにはおまえもハルヒをいるんだ。またSOS団を作るさ。 朝比奈さんがいないのはちょっと寂しいけどな」 「...」 「彼の言っていることは論理的」 本物の長門さんが言った。 「長門さんまでなんてことを言うんですか!」 「冷静になれ、古泉。誰も犠牲にはならない。やれよ、長門」 『それ』は彼に近付くと、彼に手をかざした。ぶーんという音とともに 彼の輪郭がぼやけ、つぎの瞬間には彼は二人になっていた。 一方の彼が、もう一人の彼に言った。 「変な感じだな」 「そうだな」 「どっちが行く?」 「意味がないだろ、そんなこと」 「そうだな」 「俺が行くよ。おまえが残れ」 「ああ」 「行こうか?」 彼は『それ』の手を取った。 「!」 僕は何か言おうとした。何を言おうとしたのか。自分でも 解らなかった。つぎの瞬間には僕は彼と長門さんと3人で長門さんの 殺風景なマンションの部屋につっ立っていた。 「終わったのか?」 彼が聞いた。 「終わった」 長門さんが答えた。 「行こう」 長門さんと彼は部屋を出ていったが、僕は去り際に部屋を振り返らずには いられなかった。 「何してる、古泉。いくぞ」 そのとき、僕は悟った。これからも毎日の様に、この「彼」に僕は 会うだろう。だが、あの「彼」に会うことは二度と無いんだ、と。 エピローグ 長門有希は彼と腕を組んで歩いていた。自然に笑みがこぼれ、 何の苦労もなく、彼の腕に頭をもたせかけ、彼の体温を楽しんだ。 幸せだった。こっちの世界の涼宮ハルヒにも、古泉一樹にも会った。 彼らがわたしや彼の言ったことを信じたかどうかは解らない。でも、 彼らは笑って面白がり、これから作るグループを「SOS団」と名付けることに 反対しなかった。涼宮ハルヒは 「さあ、これから面白くなるわね。『あっちの世界』のあたしに 負けてられないわよね!」 とさえ言った。彼らと私達の学校は違ったが、そんなことは問題じゃなかった。 SOS団は不滅なのだ。 それでも、長門有希はこう尋ねずにはいられなかった。 「ねえ、キョン?」 思えば、向こうの世界では彼をこう呼んだことさえなかった。 「なんだ、有希?」 彼にこう呼ばれたことも。 「後悔してない?」 「何をだ?」 「こうなったこと」 「してないさ。するわけがない」 でも、長門は不安だった。だからこう聞いてしまった。 「このわたしとあっちのわたしとどっちが好きだった?ね、 本当のこと言って」 彼は答えた。 「ばかだな。どっちも好きだよ。だからこうしたんだ。 普通の男は同時に別の人間とつきあったりできない。俺は ラッキーだったよ」 「でも」 「もう、やめろよ。おこるぞ」 彼はそう言うと向き直り、肩を抱くと唇を近付けて来た。 わたしは目を閉じると黙ってそれを受け入れた。 幸せだった。絶対に得られないと思った幸せが今、ここにあった。 「幸せになろうな、有希」 彼が言った。長門はうなずきながらあっちの世界の長門を 思った。この喜びを決して得ることができない、単なる観察者の長門を。 ちょっとだけ、彼女が可哀想に思えた。 おわり 外伝
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超天星ラスト・キリコ・エンプレス SR 水文明 (8) 進化クリーチャー:フェニックス/サイバーロード/オリジン 16000 ▪︎マナ進化GV-進化ではないカードを3枚自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。 ▪︎T・ブレイカー ▪︎このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーをすべて、好きな順序で持ち主の山札の一番下に置く。 ▪︎ギガメテオバーン3-このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを好きな数バトルゾーンに出してもよい。 作者:名無し フェニックスと化したエンペラー・キリコです。最近カース君と合体したり、デュエキングで再録されたりするので乗っかりました。そういえばこのカードの名前が浮かんだ時、何かデジャヴのようなものを感じていましたが、今正体が判明しました。ガガ・ラスト・ミステリカだ。PS.全然似てないですねー。 フレーバーテキスト 「私のことをずっと待っていてくれた、ファンの皆さんに送ります。曲は、『母なる聖域』」 ー超天星ラスト・キリコ・エンプレス コメント 名前 コメント
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トップ|基礎知識|会話|合体|攻略|マップ|魔獣|魔法・特技|アイテム|その他 ストーリー 地球に生命が誕生する遥か昔 太陽系第5惑星にある生命体が降り立った。 彼らは、宇宙の誕生の時から変質していない物質「オリハルコン」を まだ若いその星のいたる所に設置した。 「オリハルコン」は生命の力を増幅し その星を自然にあふれた緑の星にした。 次第に知能を持つ生命が誕生し、いつしか文明を持つ者が現われた。 彼らは、地球人と変らぬ姿形をしていたが、ただ1つ異なる部分があった。 それは、「ガイア」と呼ばれる超能力が備っていたのだ。 【出典】 株式会社アトラス.「ストーリー」.『女神転生外伝 ラストバイブル 取扱説明書』.株式会社アトラス.1994,p.3 上へ